予防接種
予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンを接種することによって特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むようにします。
小児予防接種
- ワクチンによりVPD (Vaccine Preventable Diseases : ワクチンで防げる病気) を予防します。
- 生後2か月から始まりますが、どのワクチンを受けたらいいか接種する年齢や回数も様々で悩まれると思います。当院ではお子さんに適したスケジュールを計画していきますのでお気軽にご相談してください。
定期接種 | 任意接種 | 標準的な接種期間 |
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ヒブ (Hib) | 2か月~ | |
肺炎球菌 | 2か月~ | |
B型肝炎 | 2か月~ | |
4種混合 (DPT-IPV) | 2か月~ | |
BCG | 5か月~ | |
麻しん・風しん(MR) | 第1期:1歳~ 第2期:5歳~ |
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水痘 | 1歳~ | |
日本脳炎 | 第1期:3歳~ 第2期:9歳~ |
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DT | 11歳~ | |
ロタウィルス | 2か月~ | |
おたふくかぜ | 1歳~ | |
インフルエンザ | 生後6か月~13歳未満は2回 (1回目は10月頃 2回目は1回目の4週以降) 13歳以上は1回 |
帯状疱疹
水ぶくれを伴う赤い発疹が体の左右どちらかに帯状に現れます。治療後数か月~数年辛い痛みが持続する可能性があります。日本では年間約60万人が罹患する疾患で80歳までに約3人に1人がかかると言われています。
帯状疱疹ワクチン
シングリックスとビケンの2種類あり、シングリックスは90%以上の予防効果、ビケンは約60%に予防効果を認めます。
令和2年3月1日から名古屋市に住民票がある50歳以上の方は費用助成が受けられますが、費用助成を受けると自己負担金は以下になります。
- シングリックス21600円(2回分)
- ビケン4200円(1回分)
費用のほかに投与回数、効果期間、副作用等で2つのワクチンに違いがありますので、気になることなど、お気軽にご相談ください。
風疹
平成30年度までは任意の予防接種のみ助成を行っておりましたが、平成31年4月1日から定期及び任意の風しん抗体検査・予防接種の助成が開始されました。
- 定期抗体検査
- 昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性
- 定期予防接種
- 抗体検査の結果、抗体価が不十分と判断された、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性(1回のみ)
- 平成26年4月以降に風しん抗体検査を受けたことのない方
- 原則、過去に風しん(麻しん・風しん)予防接種を1回も受けたことがない方
- 過去に風しんにり患したことがない方
インフルエンザ
インフルエンザは、インフルエンザウイルスへの感染による疾患で、発症すると38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状が現れます。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、せきなどの症状も見られます。
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。例年12月~3月頃に流行するので、毎年10月下旬~12月に接種するのが妥当でしょう。
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は成人が発症する肺炎の原因菌として最も多く報告されています。また中耳炎、髄膜炎などさまざまな感染症の代表的な起炎菌です。近年各種抗菌薬への耐性化も進んでおり、抗菌薬の効果が期待できない場合も予想されます。したがって、ワクチンによる予防が大切です。
PPSV23 (ニューモバックス)
- 名古屋市では65歳以上の方には費用助成を行っています。ただし過去に接種を受けた方は対象とはなりません。
- 効果が弱くなるため約5年毎の再接種が勧められています。
PCV (プレベナー)
- 効果が長期間続くため1回の接種でいいが、費用の助成がありません。PPSV23とPCV13を併用接種すると肺炎球菌の予防効果は高くなります。ただし同時に接種は出来ませんので、半年、または1年以上の間隔を空けて接種することになります。
詳細について
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